5月29日(日)小山台遊園・自治会館を会場に防災訓練を実施しました。
ポスター
この2年間の防災訓練は、コロナ禍のため防災会役員を中心とした防災関連の会員に絞り、時間差をつけるなど、参加会員を限定して実施しました。そのコロナ禍は終息にいたるにはまだ時間がかかりそうですが、一応の落ち着きを見せていますので、今年度は、参加枠を全会員に広げました。ただし、あまりの密集はまだ避けるべきということで、見学の参加はなし、参加者はそれぞれの訓練に直接関わってもらうことになりました。時間も午前9時~11時と2時間にし、【情報収集・避難所設営・初期消火・救護・トイレ処理・炊き出し】の訓練に限定しました。
看板・・・前日から設置
防災役員の開始前準備作業・・・1週間前にも時間をかけた準備をしています
場に設置された「氷川台自治会防災マップ」
開会
前田防災会長「本日の訓練について」
林自治会長「開会宣言」
大野消防士代表・・・東久留米消防署・新川出張所からは8名の消防士が参加・指導をいただきました
市・防災防犯課井上さん・・・課から2名が参加
参加者は割り当てられた班ごとに集まって打ち合わせをします
各班の打ち合わせ
【本部設営】【情報収集班】
災害時、自治会内の被害状況把握は早急に必要不可欠な情報です。毎年秋の避難訓練では必ず取り入れている訓練です。今回は、この防災訓練でも実施しました。情報隊はトランシーバーを持って被害状況を見て周り、設営された本部へ報告します。
要援護者マップとチェックシートで、各班ともコースを決めて出発
トランシーバー片手に巡回
設営した本部には各情報隊からの情報を受け、大型のマップに記載します
【一次避難所設営】
昨年から始めた訓練で、自治会館内をカーテンで仕切り、簡易ベッドを設置します。野外では大型テントを同様に仕切ります・・・着替えの個室にもなります
会館内仕切りとベッド設置
【初期消火】
消火器訓練は、防災訓練では必ず実施しています。当自治会で最も警戒すべきは火災です。自治会内30基の消火器を誰でも使えるようになることが目標です。さらに、防火水槽の開閉、スタンドパイプの操作法を訓練。また、昨年から始めた自治会内消火栓の開閉も実施、昨年とは別の道路上の消火栓を開きました。
消火器訓練
摸擬消火栓によるスタンドパイプ設置訓練
道路上の消火栓は自動車の圧力がかかっているため、開けるのに一苦労します・・・毎年、別の消火栓を開ける計画です
スタンドパイプ設置後、消防士の方が実際に放水してくれました・・・ホースはつないでいませんが、この勢いで全開の3~4割だとか
【応急救護・AED訓練】
胸部圧迫・AED訓練も毎年のように実施していますが、3年前に自治会館に設置し、同時に訓練用機器とダミー人形も揃え、役員会等の機会に適宜訓練をしています。
会場に貼りだされたAEDマップ・・・会館を含め自治会内に3か所、近隣に2か所
胸部圧迫・AED訓練
【トイレ処理】
災害時、トイレは深刻な問題です。簡易トイレの組み立て、汚物の凝固シートの実験をします。
青色を付けた水を使って、凝固シートの実験
【炊き出し訓練】
会館内で、アルファ米の炊き出し訓練です。自治会備蓄の50食アルファ米を湯で戻し、50人分のパックに分けます。これも多くの人に経験してもらう必要があります。
完全装備で調理
パックに分けたアルファ米「五目ご飯」・・・本日の参加者の昼食に、市・防災防犯課提供の備蓄クラッカーを添えて配られました
訓練は予定通り2時間で予定のスケジュールを完了、速やかに撤収しました。
撤収・・・15分ほどで現状復帰
いまだコロナ禍の中での訓練ということで、2時間内終了の予定での実施でした。たまたま、この日は5月だというのに31℃を超える真夏日となり、開始早々、本部から「自治会ジャンバー・ヘルメット着用の皆さん、どうぞ外してください」のアナウンスがされるほどでした。短時間終了の企画が、期せずして幸いし、訓練途中で備蓄飲料水の配給もあり、熱中症等の発病は皆無でした。
今回の参加者は80名ほどでしたが、見学参加なしということで、それぞれの訓練が同時進行で進み、混乱なく終了しました。この3年間、コロナ禍により、今までとは別様の訓練が実施されたことにより、新たな視点での見直しができてきたようです。
氷川台自治会