8月7日(日)、新企画「星を見る会」を開催しました。
ポスター
ことの始まりは、西村裕行さん(小山台遊園の花壇の管理ボランティアを引き受けてくれている西村幸雄さんのご子息)との防犯ウオーキング中の雑談で、「星のソムリエ」の資格を持ち活動していると分かったことです。自治会内でも開催できるのではとのことで企画が動き始めました。同時に西村さんも最若手メンバーとしてイベント委員会に加わってもらいました。5月初旬、本番さながらの予備会を実施して、今回の開催となりました。
5月初旬、イベント委員による予備会
この会は、西村さん所有の天体望遠鏡で月や星を見るというのが魅力ですが、望遠鏡は1人ずつしか覗けませんので、多人数の参加は困難ということで、予約制とし、7時と8時開始の2部制にしています。
8月6日当日は、朝から曇り空で天気予報も芳しくありません。午後3時、林会長の決断で翌日の予備日に延期しました。実際にこの日は、月も星も見えませんでした。15名の予約会員には延期を伝えましたが、キャンセルが出て8名に減りました。そこで、7日の会は2回目の参加予定者に連絡して7時からの1回のみに変更することにしました。この日も星が見えなければスライド解説のみで実施します。
7日当日は、朝から曇り空が続いていましたが、準備を始める夕刻には雲が切れて、月がはっきりと顔を出し、星も見えてきました。そして望遠鏡観察が終わる8時過ぎには再び雲に覆われてしましました。2回目を開催しいてたら観測できなかったと、空が味方してくれたような幸運にスタッフ一同で喜びました。
6時前、望遠鏡の組み立て
6時30分、小山台遊園に望遠鏡設置
定刻7時、スライド解説開始
スライド
解説をする西村さん
自己紹介
星座の話に引き込まれます
1か月前の自治会イベント「七夕かざり」を受けて・・・織姫=こと座のベガ・ひこぼし=わし座のアルタイル・・・サッカーチーム「ベガルタ仙台」の名はベガとアルタイルを合成した名だそうです
20分のスライド解説が終了して、小山台遊園へ出ると、あたりは真っ暗です。いよいよ、待望の望遠鏡覗きです。
遊園にある街頭の光が望遠鏡の妨げにならないよう手製の遮光袋をかぶせます。
まずは45倍の接眼レンズで月を見ます
デジカメで覗いてみました・・・月です
覗く人ごとに「クレーターがはっきり見える」「こんな明るい月ははじめて」と口々に歓声を上げ、なかなか望遠鏡を離れない人も・・・
一通り見終わったころ、中天にいくつもの星が見え、西村さんが解説してくれます。「真上の明るい3つの星が、七夕のベガとアルタイルそして白鳥座のデネブ、『夏の大3角』です」。そしてその三角の中に「宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にも出てくる白鳥座アルビレオが見えます」と言いました。見ている皆さんの7割は「見えない」と言いましたが、100倍の接眼レンズに交換して望遠鏡を向けてくれました。この星は、肉眼では1つにしか見えないが、2つの星が並んでいるとのことで、望遠鏡で見るとはっきりわかりました。
図鑑のコピーですが、まさにこのように見えました
天候に左右されるイベントで、参加者減となりましたが、望遠鏡での観察が始まるころに、キャンセルした会員が「帰宅が間に合った」と言って駆け付けたり、飛び入りもあって、担当のイベント委員も含め20名を超える参加者となり、予定時間を大幅に超えていました。街明かりや建物の邪魔はありますが遊園でも工夫すれば星の観察ができることが分かりました。この企画は季節を変えて別様の天体を観測する会として継続されることでしょう。
氷川台自治会