5月23日(日)小山台遊園を会場に防災訓練を実施しました。
ポスター
昨年度の春の防災訓練は新型コロナ禍のため一旦中止し、9月に改めて防災役員のみとして、目的を災害時のリーダーとしての対応力向上、防災装備類の取り扱いの習熟とあわせてそのメンテナンスを兼ねたものとして実施しました。
コロナ禍の収まらない今年度は、昨年度の訓練を進化・発展させ、防災役員に加え、防災班員30名が加わります。防災班員とは、当年自治会役員(15名)と前年自治会役員が「消火班」「避難誘導班」等5つの班に各6名が所属し、任期2年で毎年の防災訓練・避難訓練等で中心的な役割補果たしています。防災会発足以来10年、150名の会員が経験しています。今回はこの各班ごとに分散独立して、防災役員から防災班員へ防災機器類操作を伝えることを主な目的としての実施です。
9時前には防災会役員がそれぞれの担当の準備を始めます。
もちろん、訓練は「避難訓練」も兼ねており、災害時を想定して防災電話連絡網で各防災班員に集合がかけられます。連絡を受けた班員が、続々と会場に到着します。そして、災害時のように受付に名前を申請します。同時に本部が設営されます。
受付に並ぶ防災班員
受付を担当するのは、新たに結成された女性支援隊です。避難会員に見立てた防災班員の名前をチェックし、体温測定・手指の消毒・マスク着用確認をし、今日の訓練のための自治会ジャンバー・名札・軍手を支給します。
9時30分-全参加者60名が間隔を取って集合、林自治会長・前田防災会長の挨拶と訓練内容の説明
会場に掲示された会場見取り図と市の使用許可証
開会後、班ごとに分かれ、打ち合わせ⇒防災倉庫から機器の取り出し⇒組み立て・設営⇒訓練⇒撤収と進めます
☆情報班
2名1組の巡回班が町内を巡視、6台のトランシーバーを駆使して、本部に状況報告します。本部ではそれを地図に記入して状況を把握し、救援隊の派遣を決定します。これによりトランシーバーの通信状況を把握します。
巡回班
巡回班の報告を受ける本部
本部はスタンドボードの大地図上に、被害状況等を書き入れます
☆消火班
遊園地下にある防火水槽のマンホールを開け、Ⅾ級消防ポンプを稼働させ、給吸水と放水をします。さらにスタンドパイプの取り付け訓練も行います。
D級消防ポンプのの起動訓練
防火水槽のマンホールを開け、吸水と放水をします(マンホール蓋の開け方、放水前の声掛けも、安全に扱うための大切なノウハウです)放水先は防火水槽なので物足りないが・・
ホースの取り扱いは4人がかり
☆避難誘導班
情報班の要請を受けて、けが人救出のため、組み立てた担架リヤカーを出動させ、ケガ人を収容します。避難所では、夜間に備え発電機を稼働させ、強力ライトを点灯します。
担架リヤカーを組み立て、運搬訓練
2台のガソリン発電機を稼働、ライトにつなげます
強力ハロゲンライトを調整します
☆救出救護班
大災害の際、自治会5組に各1か所づつマンホールトイレを設置します。また避難所には段ボールベットを設置、意識不明の被災者には胸骨圧迫とAEDを使用します。
マンホールトイレ・テントの組み立てと設置
段ボールベットの組み立て
胸骨圧迫とAED訓練
☆給食給水班
備蓄している緊急食・飲料水・医薬品の在庫調査・期限確認を分担して実施。さらに貯水タンクを使った給水訓練を実施。
倉庫内の備蓄品を点検
200リットルの貯水タンクの組み立て
タンクに水を注入し、リヤカーで避難所に運搬
今回新たに結成された5名の女性支援隊は、受付での検温・消毒をはじめ、訓練中の参加者の健康管理も担い、避難所での女性避難者への対応を見すえた新たな取り組みとして注目されました。
女性支援隊
マスク・ヘルメット外しました
2年連続のコロナ禍の中で参加者を絞っての訓練となりましたが、一般の参加・見学者に「見せる」「説明する」ということがなく、各訓練に集中できるという効果がありました。また、各班ごとに行う訓練で、密を避け、それぞれのペースで進めることができました。
氷川台自治会