今回のコースは、滝山方面を歩きました。上の原や神宝町、金山町方面に住んでいる方々にとっては、同じ市内であっても滝山は遠い所(行く機会が少ない)とよく耳にします。そうした方々が市内を知る機会になれば、そんな思いを込めて今回のウォーキングを計画しました。
【コース紹介】 東久留米市西部地域センター(集合) ⇨ わくわく健康プラザ(郷土資料室を見学) ⇨ <滝山商店街を散策> ⇨ すみれ公園(昼食) ⇨ ガスミュージアム (ガスミュージアムを見学後、現地解散)
西部地域センターに集まった14名が最初に向かったのは、東久留米市わくわく健康プラザ、この施設は閉校した滝山小学校を活用して設置されました。目的の東久留米郷土資料室はこの施設の中にあります。
【東久留米市郷土資料室】 西部地域センターを出発して10分程、東久留米市わくわく健康プラザに到着して、2階の東久留米郷土資料室に向かいました。資料室の手前には滝山小学校時代の教室(1室)がそのまま残されていました。教室に入った皆さん、はるか昔を思い出して何か懐かしさを感じている様にも思いました。
資料室には、石器時代や縄文時代、この地(今の東久留米市)に住んだ人々の生活が感じられる当時の住居や出土した石器、土器が数多く展示されていました。係の方に当時の様子を詳しく説明して頂き、東久留米の遠い昔から今への歴史に触れることが出来ました。
【滝山商店街】 東久留米郷土資料室を出た参加者は、滝山商店街を散策、昼食を買い求めたり、買い物をしたり、しばし自由時間を楽しみました。
この商店街は、滝山団地の開発と同時に設置され、当時は、若い子育て世代の人達で賑わう、活気に溢れる商店街でした。しかし、最近、シャッターの降りた商店も目立つ様になりましたが、様々なイベントの企画を立てての頑張りが評価され優秀な商店街として賞をもらうなど、商店街の方達の努力によって、徐々に賑わいを取り戻しています。
商店街を散策し、昼食を済ませた参加者は、滝山を南北に貫く遊歩道を歩き、最後の目的地、小平市にあるガスミュージアムへ向かいました。
<滝山ミニ情報> 滝山団地と歩行者専用道路
◇滝山団地の「滝山」という名前、戦国時代末期に滝山城(現在:八王子市滝山町)へ向かう滝山道が、ここを通っていたことに由来するとのこと。昭和40年代の団地開発により滝山道は消滅しましたが、滝山と言う名を残すことになり滝山団地が誕生したとのことです。
◇参加した皆さんが歩いた団地内の遊歩道は、敷地内歩道ではなく、道路法に基づく「歩行者専用道路」で、こうした整備は日本初の試みであったとのこと。そう、道路標識がちゃんとありました。
今でも、広々とした歩道は、コミュニティー空間として親しまれているそうです。
【ガスミュージアム】 ガスミュージアムの敷地に入ると、先ず、二つの赤レンガの建物が目に入ります。このガス灯館(正面)とくらし館(右)、二つの建物は、明治時代、東京でのガス事業に実際に使われていた建物を、現在の場所へ移設復元したものです。
ガス灯館は1967年に、くらし館は1977年に落成しています。
展示室には、ガスが私たちの暮しにどう関わってきたかの説明があって、実際の器具やその使われ方を展示していました。ガスの火を光源として利用した街路灯(ガス灯)や室内の照明器具が展示されていて、室内の照明器具ではそのデザインの多さに驚きました。
ガス灯に火を灯したり、消したりする仕事があったことや、渋沢栄一のガス事業との関りなどが紹介されていました。また、家庭内での湯沸かし器やストーブ、トースターなど、様々な機器の熱源としてガスが利用され、当時、生活に深く入り込んでいたガスの歴史を知ることが出来ました。
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ウォーキングを終わって
東久留米郷土資料室では、石器・縄文の時代から現在まで、東久留米の壮大な時の流れを感じ、ガスミュージアムではガス事業の始まりから、私たちの生活とガスとの関わりの歴史を知ることが出来ました。
そして、滝山という地域に触れることが出来た、およそ4.5㎞のウォーキングでした。
活動紹介 : くるねっと