纏足てんそく再考――足元から考える中国女性史――
日時:2024年6月16日(日) 13:30~15:30
場所:東久留米市東部地域センター 会議室
講師:石川照子さん(大妻女子大学比較文化学部教授)
参加費:無料
■講演内容
纏足は、3、4才の幼い時に女性の足を成長しないように緊縛した中国の風習で、明・清時代をピークに千年以上続きました。それは女性に大変な苦痛を与えましたが、一方で束縛した纏足は「美」の基準となり、主に母親など女性たち自身が「主体的」に施したのでした。
このような纏足とは何を表象し、また女性たち自身にとっては何であったのでしょうか?
纏足の手順と影響、纏足の起源と拡大、反纏足運動の展開についてたどって、纏足の表象したものについて検討していきます。そして、女性の身体加工ということについて、みなさんと考えてみたいと思います。纏足とコルセット、ハイヒール、そこに共通するものがあるのではないでしょうか?
★講師自己紹介
石川照子(いしかわ てるこ)
大妻女子大学比較文化学部教授。中国近現代史(女性史,ジェンダー,キリスト教)専攻。中華民国時期の上海を中心とした女性の活動とキリスト教(YWCA等)、孫文夫人の宋慶齢の思想と活動、1920~40年代の日中女性関係史などの研究に取り組んでいます。